
2025年6月例会 JIA 渋谷 横浜まち歩きトレッキング
- 日程
- 2025.06.28
- 会場
- 横浜
2025年6月、JIA渋谷主催の、まち歩きトレッキングに参加しました。横浜公園からスタートし、日本大通り周辺の歴史的建造物を巡りながら山下公園を進んで行きました。


THE BAYS(ザ・ベイス)

左)旧横浜市中区役所
右)横浜市中区役所別館
地下があるため地面との境界の造りが特殊

左)スクラッチタイル張りの外壁に縦長の窓が並ぶ外観が特徴的
右)青色の鉄骨ブレース
日本大通りに面した玄関周りのアカンサスやペガサスの装飾が見られます。
エントランスに入るとV字型ブレースの耐震補強がみえます。
現在は1階にカフェやショップ2階はシェアオフィスなど
レンガ造りのレトロな外観を活かしつつ新たな都市空間として再活用されているのがわかります。
1928年竣工設計:渡辺節施工:佐伯組
THE BAYS(ザ・ベイス)詳細写真





横浜の都市デザイン

日本大通り歩道を活用したオープンカフェは横浜で初めて企画され、街のにぎわう要素となっています

横浜スタジアムの隣にある彼ひ我が庭園、1978年再整備され直線的な石組みと自然豊かな空間が楽めます。
歩行者空間を大きく確保して気持ちよく歩くことができる魅力的な都市生活がうかがえました。
横浜の都市デザインの目標のひとつである、オープンスペースや緑を豊かにする工夫が見られます。
日本大通リ街並み1877年設計:リチャード・ヘンリー・ブラントン
横浜彼我庭園詳細写真




横浜開港資料館

左)開港資料館の入口のドア上のアイアンワーク
右)中庭にある横浜市史跡の開港シンボル玉たま楠くすの木
旧館と新館があり、下の旧館は英国工務省で設計され英国総領事館で使われた。
クラシックなデザインが見られます。
新館の正面玄関の左右にある大きな柱上部にはアカンサスが彫刻されています


横浜開港資料館1931年竣工 リチャード・P・ブリジェンス
横浜大さん橋


国際客船ターミナルでありながら屋根が公園として使われている大さん橋は長さが480m、
幅は100mもある巨大な建築物ですが、赤レンガ倉庫と山下公園からの眺望を防げないよう低層になり、
内部は柱のない空間になっています。
入口のガラスドアが大きく天井の凸凹とした組み方がダイナミックで船の中にいるような空間です。
また、屋上の公園床はウッドデッキボードで作られて歩き心地は柔らかく、
楽しく歩くことができました
2002年竣工設計:アレハンドロ・ザエラ・ポロとファッシド・ムサヴィ
像の鼻パーク・山下臨港線プロムナード



中区の新港地区と山下公園とを結ぶ500mの遊歩道。
過去の国鉄山下臨港線を残し、整備されたところです。
海を眺めながら歩くことができ、途中にある階段やスロープから出入りすることができます
2002年竣工
HOTEL NEW GRAND

ニューグランドホテルのエントランスから見上げた正面階段と2階から見る風景。
石で作られた階段と空間から荘厳な雰囲気が感じられます。
過去から現在を繋いで歴史・文化的資産を保存し都市の生活を豊かにしていることがわかります。
ニューグランドホテル1927年設計:渡辺仁
The Beach

レストラン・カフェ・犬用プール等使われた旧パークファームから、
2018年結婚式場としてオープンしています。
2010年設計:オイカ創造所有限会社
東亜企業タイル倉庫

東亜企業タイル倉庫20人も載積可能な倉庫の古いエレベーター、
終着地点の東亜企業タイル倉庫で大半タイルのショールームも見学しました。
説明を聞きながら多様なタイル素材を見て触れることができました

天井が高く約3~4mある巨大な空間、ハンチ梁を採用して必要な部材耐力は梁端部に確保しつつ、
可能な限り梁はり成を小さくし天井を高くみせることもできます。
トラッキングが終わって、ここで親睦会も開かれました。ジャズ演奏も聞かせていただき、
巨大な空間で様々な楽器の響きを楽しむことができました
