2022年度9月例会

学ぶ会「ローカルとグローバルからの気づき」

日程
2022年9月22日

2022年9月22日は9月例会:学ぶ会「ローカルとグローバルからの気づき」が行われました。

前半は渋谷区議会議員の森田ゆきさんと渋谷区産業観光文化部長の宮本安芸子さんにお話頂きました。
始めに森田議員から渋谷駅周辺の再開発事業の中間報告、2023年桜丘エリア、2027年スクランブルスクエア2期工事、2028年宮益坂エリア、2029年渋谷区東エリア完成予定と日々変化する渋谷の概要の説明。みたけ公園に計画予定の施設にも触れました。また、代官山エリアでの自転車置き場構想は現在進行中の案件、我々にも身近な話題として、良い提案はないかと問われました。代官山らしい自転車の駐輪の在り方の提案、募集中です。
また、宮本部長はスマートシティ構想からなる今年11月から渋谷区のデジタル通貨の概要の説明、文化財の保存の活動の説明、空き店舗利用の地域おこし活動(補助金あり)の紹介を頂きました。空き店舗活動はR不動産と協働する組織で企画され、200件なる店舗利用希望者がエントリー、初台、幡ヶ谷エリアの街歩きワークショップから空き店舗オーナーに直接働きかけるという内容。去年は5店舗のオープンに至った。今年は苦戦中。そこに渋谷地域会のメンバーも参加できる可能性を探るやりとりに。

 

 

最後に今後JIA渋谷地域会と渋谷区行政の関わり方を模索、次回(第2回)に話を進めてみる方向へ。
今回は渋谷地域会が地域とどのように接点を持つかという最初の会議になったと考えます。大きな視点から小さな視点、多種多様な関わり方がありそうです。(オイカ創造所 及川洋樹)

 

 

続いてAIAJ(アメリカ建築家協会日本支部)の吉本大史さんから、その活動をご紹介いただきました。AIAは日本のほかにUK、香港、上海、中東、中央ヨーロッパ、カナダに国際支部があるとのことで、現在AIAの建築家は9万4千人、うち日本支部には90人の建築家が所属しているそうです(JIAの正会員は5千人程度)。JIAとの大きな違いは本部も支部も会長が1年ごとに交代することです。2021年のAIAJの活動報告のボリュームに驚きながら、組織の中で何かをするとき、数年の任期の中でじっくりと形にしていけることもあれば、1年の任期に集中してエネルギーを注ぐことで実現できることもあると感じました。ウェビナーや対面イベントなどAIA会員以外でも参加しやすい活動の様子は、JIA渋谷地域会の「会友」システムと同様です。吉本さんのプレゼンテーションのグラフィックはとても美しく、AIAから外に出るポスター等で使用する色やロゴのガイドラインがあるとのことで、その行き届いたブランディングはJIAにもぜひ取り入れたい部分でした。JIA渋谷地域会の自由でおおらかな空気を失わず、AIAJの活発なネットワーキングやそのスピード感に学べる部分を取り入れていきたいと思うような吉本さんのお話しでした。(ファイブス一級建築士事務所 蔵楽友美)

 

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