2024年5月例会

納入事例・トラブル対応事例から“適材適床”を考える

日程
2024年5月23日(木)
会場
株式会社東京工営オフィス

5/23(木)に行われたJIA渋谷地域会の5月例会は、株式会社東京工営さんにご協力いただき、東京工営オフィスにて行われました。
東京工営さんは、海外木質系建材の専門商社として常にニーズに合う床材を追求している会社です。本例会では営業部営業2課の澤野さんに輸入床材についてレクチャーしていただきました。

レクチャーは主に前半と後半の2部に分かれた構成でした。前半では、取り扱っている輸入床材の種類や特性についてと、海外の生産工場による材料の加工(検品や塗装、接着や加工等)とその品質管理についてのレクチャーでした。扱っている海外の生産工場の話では、社員が現地に赴いて品質管理を行っているということでした。検品、含水率の管理、加工品の測定、接着、塗装といった各工程における品質管理を人が目視・計測等により行っているのは、木質系材料ならではのことなのでしょう。製品としてのバラつきをできる限り少なくし、日本で安心して使える建材にすることが如何に大変な事なのか、ということがよく伝わってきました。
後半は実際の納入事例から、どのようなトラブルが起こってしまい、それにどのように対応したのか、ということのレクチャーでした。紹介されたトラブル事例は、主に床材の含水率(材料と水分の関係)の変化による材料の変質に起因するものでしたが、それらは設計時点での無理な納まりや検討不足によるものであるとも言えそうです。トラブル事例に対する解決方法も含め、設計監理を仕事とする我々にとってとても学びの多い事例紹介だったと思います。
レクチャー後の懇親会では、製品見本を見ながら、具体的なプロジェクトの話や製品の仕様についての話等で盛り上がっていました。
(レポート:古谷賢建築設計事務所 古谷 賢)

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