2023年度5月例会

学ぶ会「江⼾から東京へ」「シドニー渡航の報告」

2023年5月の渋谷地域会月例会は、いつも会場として利用させていただいている南條設計室の創立記念日（5/25）と重なることから、通常の例会開催日である第4木曜日から一日ずらした5月24日（水）に行いました。また、会場は事務所移転を先日終えたばかりの高階澄人建築事務所をお借りすることとなりました。今回の例会もzoomとのハイブリット形式で開催となりました。

今回は「学ぶ会」として
『江⼾から東京へ：On the formation of city from Edo to Tokyo』講師/高階澄人
『シドニー渡航の報告』講師/平井正之
の2本立てで行われました。

高階さんによる『江戸から東京へ』は、3月に行われた韓国から訪れた建築学生達の東京ツアーにおいて、高階さんがミニレクチャーを英語で行ったものを日本語に置き換えたものです。太田道灌による江戸城築城から始まり、江戸時代につくられた江戸の街、明治新政府による東京市の都市計画と皇居、震災と戦後の復興から現在に至るまでを俯瞰して観ていきました。東京という街の構造と歴史が密接に関係していることがよく分かるレクチャーでした。

平井さんによる『シドニー渡航の報告』は、2022年に増築と改修が終わったシドニー・オペラハウスの話が中心に展開されていいきました。平井さん撮影のスライド写真を見ながら、当時無名だったヨーン・ウツソンが設計者選定競技により選ばれた時の話やウツソンの設計上の拘り、アラップ事務所による構造や工法の工夫などの話題で大いに盛り上がりました。

（レポート：古谷賢建築設計事務所　古谷賢）