2022年2月例会

2022年の2月例会は、Zoom形式による「語る会【自分史】第二弾」が開催されました。
登壇されたのは、渋谷地域会会員である山本圭介氏(山本堀アーキテクツ)です。

前回(2021年11月例会)の【自分史】第一弾では、2名によるEPISODE-1(幼少期~学生まで)の発表でしたが、今回は山本さんのみの単独で、EPISODE-1とEPISODE-2(社会人~現在まで)の2部構成で発表してただきました。

EPISODE-1は、幼少期の住環境と建築家であったお兄さんからの影響のことから始まり、大学時代に慣行した世界旅行での建築体験、大学での建築活動とご結婚に至るまでというストーリーでした。
旅行中に印象に残ったという「都市の中に居場所がある」や「集合住宅が街をつくる」、「光の違い」などのキーワードは、後の山本さんの建築の礎になっているということでした。旅先で購入した車に関するエピソードは刺激的でした。

EPISODE-2は、修業時代から現在の仕事まで。
15年に及んだ槇総合計画事務所での修業時代では、初仕事から大使館公邸に携わった話や、Spiral(1985)の設計・監理でのエピソードなど、槇事務所ならではの貴重な体験をお話しいただきました。(若かりし頃の槇さんの写真がとてもカッコいい!)
独立後、1989年に山本・堀アーキテクツを設立し、そこから数々の建築作品が生まれていきます。
それらの建築作品の中に織り込まれている中庭や大階段、スパイン、螺旋空間などといった、繰り返し現れるテーマがEPISODE-1での旅の印象に繋がっていき、山本さんの中で現在でも続いているテーマであることが伝わってきました。

お話全体を通して、時折現れる旅の話とご家族の話もとても印象的でした。
zoomで参加されていた山本さんのご家族、そして共同設立者の堀さんへの感謝の言葉で、山本さんの自分史は一先ず終了しました。
例会終了後もzoom上では引き続き談義(飲み会)が続いていき、大いに盛り上がっていたようです。
(古谷賢建築設計事務所 古谷賢)

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